材料や献立の吟味はもちろんですが、
食べ方には、発達に応じた工夫が大切です。
当園では、園児の毎日を支え、体と心を養う食事を重要と考え、管理栄養士を配置し独自に試行錯誤を重ねています。また園児が好き嫌い無く、充分に食べることができるように、料理の内容や食べる環境、食器等にも工夫を続けています。
食べ方も保育の大切な課題です。
0歳児は子供の発達に応じて食べるため、保育者と一人ずつ食事します。その際には、子供の食べる意欲を見守りながら、自主性の育つ食事を勧めています。他のクラスでも成長に応じて、食べる人数、時間、食器を変えながら、進めます。
子供にとっての食事は、安全であることは大前提です。そのうえで、ただ栄養をとるだけのものでは決してありません。味付けや盛り付け、食事の組合せ、食べる環境や食べ方、食卓でのコミュニケーションなど、あらゆることが子供の成長に大きく影響していくのです。
献立
園で立てる献立です。
基本は日本人のからだにあった家庭料理。栄養基準を満たすだけでなく、食べ合わせや食欲の出る組み合わせなど、バランスが重要と考えています。おやつは、材料を吟味し、特に全園児が食べる午後のおやつは基本的に園で手作りです。
今月の献立表 〉
主な食材
加工食品は用いません
発酵食品以外の加工食品は原則用いません。したがって冷凍材料や調理済みレトルト食材は一切使用しません。また主食は全園児で、栄養価の高い胚芽米を使用しています。小麦粉も米粉に替え、パン粉は米パン粉を使います。魚介類は、その日の市場で入手できるものを。
料理の仕方、食べ方
味覚の基礎を作る時期です
乳幼児期は味覚の基礎ができるとき。従ってダシのきいた薄味が基本です。はやくから濃い味のものを食べると、微妙な味わいの違いを感じる味覚の発達が阻害されます。子供だから材料を小さく刻むと言うことでもありません。しっかりかむことも大事。乳児は食べる意欲を阻害しない食べ方が大事です。
アレルギー対応
ある無しによらず慎重に進めます
食物アレルギーのあるお子さんへの対応はもちろんのことですが、アレルギーを引き起こす可能性の高い材料は、全園児に対してできるだけ控える方向です。卵製品、乳製品、小麦などについて学びつつ、全ての献立で控えています。
調味料など
選んで調達します
主食で精白米を使用しないのと同様で、砂糖は天然の黒砂糖、お塩は「日本の塩100選」に選ばれてもいる天然自然塩を使用。いずれもミネラルがたっぷり含まれていて、栄養のバランスがいいものです。味わいもまろやかでいいことだらけ、です。
こどもたちの様子
残食がなく、お代わりもよくします
入園前は好き嫌いの激しかったお子さんも、しっかり食べるようになっています。無理なく美味しく食べられる関わりや環境によって、年齢にかかわらず全てのお子さんが残さず食べています。意外と酢の物や和え物が人気です。
また現在、肥満や痩せすぎの子供の人数は「0人」です。